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猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示するCD月評

お知らせ

12月に発売開始しました朴令鈴ピアノ・ソロアルバム「サロメ-リヒャルト・シュトラウス作品集」ですが、
今月各紙で推薦盤に選んでいただきました。
大変嬉しい評を頂きましてこれからの励みとなります。
これからも精進してまいりますゆえ、今後とも応援よろしくお願い申し上げます。

朴令鈴ピアノ・ソロアルバム
「サロメーリヒャルト・シュトラウス作品集」

(CD紹介)YouTube

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『Stereo』特選盤!
月評Stereo特選盤

『レコード芸術』準特選盤
月評レコード芸術準特選盤

『音楽現代』推薦
月評音楽現代推薦  

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この記事のみを表示する終演♪

お知らせ

少し日が経ってしまいましたが、1月10日の「白鳥の歌」、盛会のうちに終了しました。
これでシューベルトの3大歌曲集を全部演奏することができまして、感慨ひとしおです。

他の2曲と比べると「白鳥の歌」は技術的に難しかったのと、連作歌曲ではないのでストーリーがないのが特徴でしょうか。
曲数は少ないのですが、とても難しかったです。

とはいっても、レルシュタープとハイネ、それぞれの歌曲集として書かれているので、
モチーフが変形して使われたりとか、詩によってメロディーが違うんだな、とか楽譜を読むのはとても楽しい作業でした。

いつかまた3曲をやりたいです。きっとやります(笑)

バリトンの大沼さんはそれはそれは素晴らしい集中力で、お客様釘づけの歌を歌われました。
これを暗譜で歌うのも本当に大変な事ですし、それをこのれだけのクオリティーで歌われるんですから、もう脱帽です。
共演の相手に恵まれたことを一番に感謝したいです。

少しおやすみして、今度は違う作曲家でまた再開したいと思っています。なるべく近いうちに♪

終演後のホッとした二人です。大沼さん、本当にありがとうございました!

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この記事のみを表示する白鳥の歌 その14

リート:シューベルト

最後の曲となりました。シューベルトの絶筆といわれている曲です。
ピアノパートはまるで鳩の鳴き声で、雄弁に語ります。
一度聴いたら忘れられない、みんな好きになる、そんな曲です。


Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Die Taubenpost 鳩の使い
Johann Gabriel Seidl ザイドル

Ich hab' eine Brieftaub' in meinem Sold,
僕は一羽の伝書鳩を飼っている
Die ist gar ergeben und treu,
鳩はとても献身的で忠実だ
Sie nimmt mir nie das Ziel zu kurz
目的地に届かないこともないし
Und fliegt auch nie vorbei.
通り過ぎて行くことも決してない。

Ich sende sie viel tausendmal
僕は鳩を偵察のために
Auf Kundschaft täglich hinaus,
日に幾度となく送り出している
Vorbei an manchem lieben Ort,
たくさんのお気に入りの場所を通り過ぎ
Bis zu der Liebsten Haus.
僕の恋人の家へと。

Dort schaut sie zum Fenster heimlich hinein,
そこで鳩は窓の中をそっと覗いて
Belauscht ihren Blick und Schritt,
彼女の眼差しや足音をこっそり窺う
Gibt meine Grüße scherzend ab
僕の挨拶をおどけた風に渡し
Und nimmt die ihren mit.
彼女の返事を持って帰る

Kein Briefchen brauch ich zu schreiben mehr,
もう手紙を書く必要はない、
Die Träne selbst geb ich ihr,
涙そのものを彼女に渡そう
Oh, sie verträgt sie sicher nicht,
ああ、もちろん鳩は涙なんか配達できない
Gar eifrig dient sie mir.
ただ熱心に僕に仕えてくれるのだ。

Bei Tag, bei Nacht, im Wachen, im Traum,
昼も夜も、寝ても覚めても
Ihr gilt das alles gleich,
鳩にはすべてが同じだ
Wenn sie nur wandern, wandern kann,
ただ飛び回る、飛び回る事ができれば
Dann ist sie überreich!
鳩には充分なのだ!

Sie wird nicht müd, sie wird nicht matt,
飽きることなく、疲れることなく
Der Weg ist stets ihr neu;
道は鳩には常に新しい、
Sie braucht nicht Lockung, braucht nicht Lohn,
おびき寄せるエサも報酬も必要としない
Die Taub' ist so mir treu!
この鳩はそうも僕に忠実なのだ!

Drum heg ich sie auch so treu an der Brust,
だから僕も誠実に鳩を胸に抱いて
Versichert des schönsten Gewinns;
もっとも素晴らしい褒賞であることを保証しよう、
Sie heißt - die Sehnsucht! Kennt ihr sie? -
鳩の名は、憧れ!君らは知っているかい?
Die Botin treuen Sinns.
この誠の心の使者を。



2016年1月10日(日)14時開演 sonorium チケット3,500円 
(お申し込み:otonekobo@gmail.com)



sonoriumのページ

音音工房youtubeページ
(「水車小屋の娘」視聴いただけます)

この記事のみを表示する白鳥の歌 その13

リート:シューベルト

Doppelgänger を辞書で引くと「生き写しの人、瓜二つの人」、あるいは「ドッペルゲンガー」と掲載されています。
自分のドッペルゲンガーと遭遇してしまったら、近いうちに必ず死ぬという言い伝えがあるそうです。
邦訳では「影法師」が多いですが、異国の幽霊なのでカタカナで題ふります。
お正月から不吉で、スミマセン!
(「いいよ~」っていう吉本新喜劇のアキのネタが大好きです♪)


Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Doppelgänger ドッペルゲンガー
Heinrich Heine ハイネ

Still ist die Nacht, es ruhen die Gassen,

静かな夜、路地は眠りにつく
In diesem Hause wohnte mein Schatz;
この家には恋人が住んでいた、
Sie hat schon längst die Stadt verlassen,
彼女がこの町を離れてもう長い
Doch steht noch das Haus auf demselben Platz.
しかしその家はなお同じ場所にある。

Da steht auch ein Mensch und starrt in die Höhe
そこにはまた人がひとり立って空を見つめている
Und ringt die Hände vor Schmerzensgewalt;
そして猛烈な痛みのあまり手をよじり合わせている、
Mir graust es, wenn ich sein Antlitz sehe -
私はぞっとした、彼の顔を見たとき
Der Mond zeigt mir meine eigne Gestalt.
月が私に、私自身の姿を映したのだ

Du Doppelgänger, du bleicher Geselle!
ドッペルゲンガーよ、血の気のない分身よ!
Was äffst du nach mein Liebesleid,
なんだって真似るのだ、私の愛の苦悩を?
Das mich gequält auf dieser Stelle
私は悩まされた、この場所で
So manche Nacht, in alter Zeit?
数々の夜、かつての時!


2016年1月10日(日)14時開演 sonorium チケット3,500円 
(お申し込み:otonekobo@gmail.com)



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(「水車小屋の娘」視聴いただけます)

この記事のみを表示する白鳥の歌 その12

リート:シューベルト

Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Am Meer 海辺で
Heinrich Heine ハイネ

Das Meer erglänzte weit hinaus

海は遠く一面きらめいていた
Im letzten Abendscheine;
暮れの夕日に照らされて
Wir saßen am einsamen Fischerhaus,
僕らは寂れた漁師の家の前で
Wir saßen stumm und alleine.
言葉もなく二人きりで座っていた。

Der Nebel stieg, das Wasser schwoll,
霧が立ちのぼり、潮が満ちてきた
Die Möwe flog hin und wieder;
かもめが時おり飛んできた
Aus deinen Augen liebevoll
君の優しい眼から
Fielen die Tränen nieder.
涙がこぼれ落ちた。

Ich sah sie fallen auf deine Hand
その涙が彼女の手の上に落ちるのを見た
Und bin aufs Knie gesunken;
私はひざまずき
Ich hab von deiner weißen Hand
彼女の白い手から
Die Tränen fortgetrunken.
その涙を飲み干した。

Seit jener Stunde verzehrt sich mein Leib,
その時から私の身体はやつれ
Die Seele stirbt vor Sehnen;
魂は焦がれ死に絶えた
Mich hat das unglücksel'ge Weib
この忌まわしい女は私を
Vergiftet mit ihren Tränen.
涙でもって毒殺したのだ。


2016年1月10日(日)14時開演 sonorium チケット3,500円 
(お申し込み:otonekobo@gmail.com)



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(「水車小屋の娘」視聴いただけます)