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猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示する白鳥の歌 その8

リート:シューベルト

Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Atlas アトラス
Heinrich Heine ハイネ

Ich unglücksel'ger Atlas! Eine Welt,

われ、悲運のアトラス!この世を、
Die ganze Welt der Schmerzen muß ich tragen,
この苦悩の世界をすべて支えねばならぬ、
Ich trage Unerträgliches, und brechen
われ耐えがたきものを背負い、
Will mir das Herz im Leibe.
この身に宿る魂をも砕かんぞ。

Du stolzes Herz, du hast es ja gewollt!
気高き心よ、汝が望みたり!
Du wolltest glücklich sein, unendlich glücklich,
汝が望んだは幸なるか、永遠の幸なるか、
Oder unendlich elend, stolzes Herz,
それとも果てしなき不幸か、気高き心よ、
Und jetzo bist du elend.
今やお前は憐れな身。


2016年1月10日(日)14時開演 sonorium チケット3,500円 
(お申し込み:otonekobo@gmail.com)



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(「水車小屋の娘」視聴いただけます)

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この記事のみを表示する白鳥の歌 その7

リート:シューベルト

前半7曲はルートヴィッヒ・レルシュタープの詩でした。
この方はベートヴェンのピアノ・ソナタ第14番の1楽章に、「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」とコメントした事で「月光ソナタ」という名前がついた、というエピソードで有名な方です。
ベルリン生まれの音楽評論家で詩人、ピアノも弾けば作曲もした方です。


Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Abschied 別れ
Ludwig Rellstaub レルシュタープ

Ade! du muntre, du fröhliche Stadt, ade!

さらば、活気ある愉快な町よ、さらばだ!
Schon scharret mein Rößlein mit lustigen Fuß;
もう僕の馬は勇む足を踏み鳴らしている。
Jetzt nimm noch den letzten, den scheidenden Gruß.
さあ、最後の別れの挨拶を受けよう。
Du hast mich wohl niemals noch traurig gesehn,
君が僕に悲しみを見せたことはかつてない、
So kann es auch jetzt nicht beim Abschied geschehn.
だからこの別れに際してもそんな事はないだろう。

Ade, ihr Bäume, ihr Gärten so grün, ade!
さらば、緑なす木々よ、庭よ、さらばだ!
Nun reit ich am silbernen Strome entlang.
銀色に光る川に沿って馬で行く
Weit schallend ertönet mein Abschiedsgesang;
僕の別れの歌は遠く響いて鳴り渡る、
Nie habt ihr ein trauriges Lied gehört,
君らは今まで悲し気な歌を聴いたことがない
So wird euch auch keines beim Scheiden beschert!
だからこの別れに際しても贈ることはしない!

Ade, ihr freundlichen Mägdlein dort, ade!
さらば、そこの可愛らしいお嬢さんたち、さらばだ!
Was schaut ihr aus blumenumduftetem Haus
花の香漂う家の中から何を眺めるの?
Mit schelmischen, lockenden Blicken heraus?
いたずらっぽくそそる眼差しで?
Wie sonst, so grüß ich und schaue mich um,
いつものように、振り返って挨拶するが、
Doch nimmer wend ich mein Rößlein um.
馬を引き返すことは決してない。

Ade, liebe Sonne, so gehst du zur Ruh, ade!
さらば、親愛なる太陽よ、そう、憩いに沈みゆくもの、さらばだ!
Nun schimmert der blinkenden Sterne Gold.
すでに金色に瞬く星がかすかに光っている。
Wie bin ich euch Sternlein am Himmel so hold;
天の星をどれほど慕っているか、
Durchziehn wir die Welt auch weit und breit,
僕らが世界を遠く広く渡り歩くのに
Ihr gebt überall uns das treue Geleit.
君らはいつでも忠実な従者を与えてくれる。

Ade! du schimmerndes Fensterlein hell, ade!
さらば、明るくかすむ小さな窓、さらばだ!
Du glänzest so traulich mit dämmerndem Schein
君は暮れゆく光でとても悲し気にきらめいている
Und ladest so freundlich ins Hüttchen uns ein.
そしてとても親し気にその小屋に僕らを招く。
Vorüber, ach, ritt ich so manches Mal,
ああ、ぼくは何度も馬で通り過ぎた、
Und wär es denn heute zum letzten Mal?
それも今日が最後となるだろうか?

Ade, ihr Sterne, verhüllet euch grau! Ade!
さらば、灰色に染まりゆく星々よ、さらばだ!
Des Fensterlein trübes, verschimmerndes Licht
小窓の濁った、輝きを失った光は
Ersetzt ihr unzähligen Sterne mir nicht,
無数の星々の代わりにはならない、
Darf ich hier nicht weilen, muß hier vorbei,
僕はここに留まれない、ここを過ぎ行かねばならない、
Was hilft es, folgt ihr mir noch so treu!
支えとなるものは、君らがなお忠実に僕についてきてくれること!


2016年1月10日(日)14時開演 sonorium チケット3,500円 
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この記事のみを表示する白鳥の歌 その6

リート:シューベルト

この詩は"den"と"de"で韻を踏み倒していて、正直そのしつこさに笑いが込み上げてしまいます・・・
決めに出てくる"a"と"er"が一層笑いを誘います(私だけ?)。
むっちゃ深刻な曲ですが、詩だけ読むとラップだヨゥ。


Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
In der Ferne 遠い地で
Ludwig Rellstaub レルシュタープ

Wehe dem Fliehenden,

悲しいかな、逃げる者は、
Welt hinaus ziehenden! -
世間を捨てゆく者は!
Fremde durchmessenden,
異郷をさまよい、
Heimat vergessenden,
故郷を忘れ、
Mutterhaus hassenden,
我が家を憎み、
Freunde verlassenden
友を見捨てる者に
Folget kein Segen, ach!
いかなる祝福も、ああ!
Auf ihren Wegen nach!
彼らの行く道には訪れない。

Herze, das sehnende,
こころ、そは憧れ
Auge, das tränende,
まなこ、そは涙し
Sehnsucht, nie endende,
憧れ、決してやむことなく
Heimwärts sich wendende!
我が家に背を向けたし!
Busen, der wallende,
胸、そは沸き立ち
Klage, verhallende,
悲しみ、次第に薄れ、
Abendstern, blinkender,
夕星、まばたき
Hoffnungslos sinkender!
絶望沈みゆく。

Lüfte, ihr säuselnden,
木の葉、そはさやぎ
Wellen sanft kräuselnden,
波やわらにさざれ
Sonnenstrahl, eilender,
陽の光、急ぎゆきて
Nirgend verweilender:
留まるところなし。
Die mir mit Schmerze, ach!
苦しみでもって、ああ!
Dies treue Herze brach -
このまことの心を打ち砕いた
Grüßt von dem Fliehenden,
挨拶を受けよ、逃げる者の
Welt hinaus ziehenden!
世間を捨てゆく者の!


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この記事のみを表示する白鳥の歌 その5

リート:シューベルト

Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Aufenthalt 住処
Ludwig Rellstaub レルシュタープ

Rauschender Strom,

ざわめく川、
Brausender Wald,
とどろくく森、
Starrender Fels
突き出た岩塊
Mein Aufenthalt.
我が住処。

Wie sich die Welle
まるで波が
An Welle reiht,
波に連なるように、
Fließen die Tränen
涙が流れる
Mir ewig erneut.
いつまでもとめどなく。

Hoch in den Kronen
頭上さらに高く
Wogend sich's regt,
うねりをあげて動いている、
So unaufhörlich
そのように止むことなく
Mein Herze schlägt.
わが胸も脈打つ。

Und wie des Felsen
そしてまるで
Uraltes Erz,
太古の鉱石でできた巌のように、
Ewig derselbe
同じく永遠に
Bleibet mein Schmerz.
我が苦しみは留まり続ける。


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