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猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示する白鳥の歌 その2

リート:シューベルト

Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Kriegers Ahanung 戦士の予感
Ludwig Rellstaub レルシュタープ

In tiefer Ruh liegt um mich her

私のまわりで深い眠りについている
Der Waffenbrüder Kreis;
戦友たちが輪になって
Mir ist das Herz so bang und schwer,
我が心は不安で重く、
Von Sehnsucht mir so heiß.
憧れによってかくも熱い。

Wie hab ich oft so süß geträumt
何度甘く夢見たことか
An ihrem Busen warm!
彼女の胸のぬくもりを!
Wie freundlich schien des Herdes Glut,
どんなにか穏やかに暖炉の火が燈していたか
Lag sie in meinem Arm!
彼女が我が腕に抱かれたときには!

Hier, wo der Flammen düst'rer Schein
ここは、不吉に輝く炎が
Ach nur auf Waffen spielt,
ああ、ただ武器の上を戯れるところ、
Hier fühlt die Brust sich ganz allein,
ここではまったく孤独であると感じ
Der Wehmut Träne quillt.
憂いの涙が溢れ出る。

Herz! daß der Trost dich nicht verläßt!
心よ! 慰めがお前を見捨てないように!
Es ruft noch manche Schlacht.
まだ幾たびもの戦が呼んでいる
Bald ruh ich wohl und schlafe fest,
やがて私は動かなくなり深い眠りにつくのだ
Herzliebste - gute Nacht!
恋人よ、おやすみ!


2016年1月10日(日)14時開演 sonorium チケット3,500円 
(お申し込み:otonekobo@gmail.com)



sonoriumのページ

音音工房youtubeページ
(「水車小屋の娘」視聴いただけます)
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この記事のみを表示する始動!白鳥の歌 

リート:シューベルト

今日は大沼さんとの「白鳥の歌」、初合わせでした♪
全14曲、よく知ってる曲もあれば、何の曲を弾いてるんだかわからなくなる曲もあります・・・
そんなわけで、いつもの訳詩、始めたいと思います。

Franz Schubert シューベルト
Schwanengesang D957 「白鳥の歌」
Liebesbotschaft 愛の便り
Ludwig Rellstaub レルシュタープ

Rauschendes Bächlein,

さやぐ小川
So silbern und hell,
銀色に明るくきらめき
Eilst zur Geliebten
恋人のもとへいそいそと
So munter und schnell?
かくも朗らかに足早に。
Ach, trautes Bächlein,
ああ、親愛なる小川よ、
Mein Bote sei du;
きみは我が使い、
Bringe die Grüße
挨拶を届けておくれ
Des Fernen ihr zu.
遠く離れた彼女のもとへ。

All' ihre Blumen,
すべての花を、
Im Garten gepflegt,
彼女が庭で育てている
Die sie so lieblich
彼女がかくもいとおしく
Am Busen trägt,
その胸元に寄せる、
Und ihre Rosen
そして彼女のバラを、
In purpurner Glut,
深紅に燃える、
Bächlein, erquicke
小川よ、よみがえらせておくれ
Mit kühlender Flut.
その涼やかな水で。

Wenn sie am Ufer,
彼女が岸辺で
In Träume versenkt,
夢に沈むとき、
Meiner gedenkend,
私を想いながら
Das Köpfchen hängt;
その小さな頭を傾げる時、
Tröste die Süße
愛しいあの子を慰めておくれ
Mit freundlichem Blick,
優しいまなざしで、
Denn der Geliebte
君の恋人は
Kehrt bald zurück.
じきに戻って来るのだから。

Neigt sich die Sonne
太陽が沈みゆく
Mit röthlichem Schein,
赤く輝きながら、
Wiege das Liebchen
恋人を寝かしつけておくれ
In Schlummer ein.
まどろみの中へ。
Rausche sie murmelnd
さらさらと流しておくれ
In süße Ruh,
甘い憩いへと、
Flüstre ihr Träume
彼女の夢にささやいておくれ
Der Liebe zu.
我が愛を。

2016年1月10日(日)14時開演 sonorium チケット3,500円 
(お申し込み:otonekobo@gmail.com)



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(「水車小屋の娘」視聴いただけます)

この記事のみを表示するおと と おと と vol.8

演奏会

秋の雨は寂しいですね…

もう年の暮れが迫ってまいりましたが、今年は「おと と おと と」シリーズがありませんでした。

しかしやめた訳ではありません!

2016年、年明け一番に大沼徹さんとのシューベルト歌曲集シリーズ第3弾「白鳥の歌」やります!

「冬の旅」、「水車小屋の娘」に続く、名付けて
1時間休憩なし真剣勝負コンサート
でございます。

去年に引き続き、永福町にありますsonoriumで、1月10日の14時から、チケット3500円です。
チケットお申し込みは
otonekobo@gmail.com
(お名前、ご住所、ご希望枚数をご明記の上申し込み下さい)

シューベルト歌曲集シリーズは最終回となりますので、みなさま、お聞き逃しなく!






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(「水車小屋の娘」視聴いただけます)