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猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示する美しき水車小屋の娘 3

リート:シューベルト

おと と おと と vol.5  
シューベルト歌曲集シリーズ 「美しき水車小屋の娘」
水車小屋
7月13日 14時開演 sonorium
(井の頭線・永福町)  
バリトン:大沼徹  ピアノ:朴令鈴
チケット:3,500円 
(チケットお申し込みは 音音(おとね)工房 otonekobo@gmail.com まで)


Franz Schubert シューベルト
Die schöne Müllerin op. 25, D. 795 「美しき水車小屋の娘」
Halt ! 止まれ!
Wilhelm Müller ミュラー

Eine Mühle seh ich blinken

はんの木の向こうに
Aus den Erlen heraus,
水車がきらめくのが見える、
Durch Rauschen und Singen
せせらぎと歌を通り抜け
Bricht Rädergebraus.
水車の廻る音が聞こえてきた。

Ei willkommen, ei willkommen,
やあ、ようこそ、やあ、ようこそ
Süßer Mühlengesang!
心地よい水車の歌!
Und das Haus, wie so traulich!
それにその家のなんと気さくなこと!
Und die Fenster, wie blank!
その窓のなんとキラキラしたこと!

Und die Sonne, wie helle
そして太陽のなんと明るく
Vom Himmel sie scheint!
空から照らすこと!
Ei, Bächlein, liebes Bächlein,
ねえ、小川よ、親愛なる小川よ、
War es also gemeint?
このことだったんだね?
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この記事のみを表示する美しき水車小屋の娘 2

リート:シューベルト

おと と おと と vol.5  
シューベルト歌曲集シリーズ 「美しき水車小屋の娘」
水車小屋
7月13日 14時開演 sonorium
(井の頭線・永福町)  
バリトン:大沼徹  ピアノ:朴令鈴
チケット:3,500円 
(チケットお申し込みは 音音(おとね)工房 otonekobo@gmail.com まで)


Franz Schubert シューベルト
Die schöne Müllerin op. 25, D. 795 「美しき水車小屋の娘」
Wohin? どこへ?
Wilhelm Müller ミュラー

Ich hört' ein Bächlein rauschen

小川のざわめきが聞こえる
Wohl aus dem Felsenquell,
おそらく岩間の泉から湧き出て
Hinab zum Tale rauschen
音を立てて谷へ流れ込むのだ、
So frisch und wunderhell.
とても清々しく清らかに。

Ich weiß nicht, wie mir wurde,
わからない、どうなったのだろう、
Nicht, wer den Rat mir gab,
勧めた人があるわけでもないが
Ich mußte auch hinunter
僕も下って行くのだった
Mit meinem Wanderstab.
旅の杖とともに。

Hinunter und immer weiter
川を下ってどこまでも
Und immer dem Bache nach,
小川を追って進んで行くと
Und immer frischer rauschte
ますます勢いよく音を立て
Und immer heller der Bach.
小川はますます澄んでゆく。

Ist das denn meine Straße?
これはいったい僕の行くべき道なのかい?
O Bächlein, sprich, wohin?
おお、小川よ、教えて、どこへ?
Du hast mit deinem Rauschen
お前はそのせせらぎの音で
Mir ganz berauscht den Sinn.
僕の心をすっかり酔わせるのだ。

Was sag ich denn vom Rauschen?
いったいこのざわめきはなんだろう?
Das kann kein Rauschen sein:
これはせせらぎの音ではない。
Es singen wohl die Nixen
おそらく妖精たちが歌っているんだ
Tief unten ihren Reihn.
深い川底で輪になって。

Laß singen, Gesell, laß rauschen
友よ、歌うままに、ざわめくままに
Und wandre fröhlich nach!
僕は陽気について行こう!
Es gehn ja Mühlenräder
水車が回っているもんさ
In jedem klaren Bach.
澄んだ小川のあるところには。


この記事のみを表示する美しき水車小屋の娘 1

リート:シューベルト

おと と おと と vol.5  
シューベルト歌曲集シリーズ 「美しき水車小屋の娘」
水車小屋
7月13日 14時開演 sonorium
(井の頭線・永福町)  
バリトン:大沼徹  ピアノ:朴令鈴
チケット:3,500円 
(チケットお申し込みは 音音(おとね)工房 otonekobo@gmail.com まで)


Franz Schubert シューベルト
Die schöne Müllerin op. 25, D. 795 「美しき水車小屋の娘」
Das Wandern 遍歴の旅
Wilhelm Müller ミュラー


Das Wandern ist des Müllers Lust,
遍歴の旅は粉ひき職人の心意気
Das Wandern!
そう、遍歴の旅!
Das muß ein schlechter Müller sein,
旅しようと思い立たないやつは
Dem niemals fiel das Wandern ein,
ダメ職人に違いない、
Das Wandern.
そう、遍歴の旅。

Vom Wasser haben wir's gelernt,
川の流れから僕らは知る、
Vom Wasser!
川の流れから!
Das hat nicht Rast bei Tag und Nacht,
川は昼も夜も休みなく
Ist stets auf Wanderschaft bedacht,
いつでも旅するようにしている、
Das Wasser.
川の流れは。

Das sehn wir auch den Rädern ab,
僕らは水車からも見習うんだ、
Den Rädern!
水車からも!
Die gar nicht gerne stille stehn,
水車は佇ずむことをこれっぽっちも望まず
Die sich mein Tag nicht müde drehn,
日がな一日疲れを知らずに回っている
Die Räder.
そう、水車は。

Die Steine selbst, so schwer sie sind,
石臼でさえ、あんなに重いのに、
Die Steine!
石臼だって!
Sie tanzen mit den muntern Reihn
賑やかな輪になって踊るんだ
Und wollen gar noch schneller sein,
どんどん速く速くと、
Die Steine.
石臼だって。

O Wandern, Wandern, meine Lust,
おお、遍歴の旅、我が心意気
O Wandern!
おお、遍歴の旅よ!
Herr Meister und Frau Meisterin,
親方さんにおかみさん、
Laßt mich in Frieden weiterziehn
僕を旅に送り出してください、
Und wandern.
遍歴の旅に。

この記事のみを表示するウィーン、ミュンヘン公演

演奏会

ただいまミュンヘンです。

8日と10日、ウィーンとミュンヘンで「おと と おと と」の公演を終えました。
今年生誕150周年を迎えたR.Straussと、日本の誇る山田耕筰を、テーマを持って聞き比べる形で演奏しました。
拙いドイツ語ではありますが、一言ずつ解説を加えた事で、より興味深く聴いて頂けた様子でした。

シュトラウス生誕の地、ミュンヘンでシュトラウスを演奏出来たのは、大変感慨深いものでした。

さて、今日から3日間は観光したり友人に会ったり、楽しく過ごしたいと思います!