FC2ブログ
猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示するミルテの花 作品25-4

リート:シューマン

Robert Schumann シューマン
Jemand まだ見ぬ人
Robert Burns バーンズ

Mein Herz ist betrübt, ich sag' es nicht,

わたしの心は憂鬱です、口にはしないけど
mein Herz ist betrübt um jemand;
わたしの心はまだ見ぬその方のために憂鬱です
ich könnte wachen die längste Nacht,
わたしはいちばん長い夜だって起きていられる
und immer träumen von jemand.
そしてずっとその方のことを夢見るの
O Wonne! Von jemand; o Himmel! Von jemand;
おお、彼による喜びよ!おお、彼による運命よ!
durchstreifen könnt' ich die ganze Welt,
わたしは世界中を訪ね歩くことができる
aus Liebe zu jemand.
その方への愛ゆえに

Ihr Mächte, die ihr der Liebe hold,
あなたの優しい愛の力よ
o lächelt freundlich auf jemand!
その方に優しく微笑んでください!
Beschirmet ihn, wo Gefahren droh'n;
彼をお守りください、危険が迫るところから
gebt sicher Geleite dem jemand!
その方に安心できるお伴をお与えください!
O Wonne! dem jemand; o Himmel! dem jemand;
おお、喜びよ!おお、運命よ!
Ich wollt', ich wollte, was wollt' ich nicht
わたしは自らが望まないことでも
für meinen jemand!
その方のためならやってみせる!


スコットランドの詩人、ロバート・バーンズの英語の詩をドイツの詩人ゲルハルトが訳したものです。
"Jemand"というのは「誰か」ということですが、内容上「まだ見ぬ人」と訳し、繰り返しは「その方」としました。バーンズの詩がこの曲集にはたくさん出てきます。

Schumann:Jemand op.25-4
スポンサーサイト



この記事のみを表示するミルテの花 作品25-3

リート:シューマン

Robert Schumann シューマン
Der Nußbaum くるみの木
Julius Mosen モーゼン

Es grünet ein Nußbaum vor dem Haus,

庭先でくるみの木が一本、あおあおと繁っている
Duftig,
かぐわしく
Luftig
さやさやと
Breitet er blättrig die Blätter aus.
葉をたくさんつけては枝を広げる

Viel liebliche Blüten stehen dran;
たくさんのかわいらしい花が咲きいで
Linde
おだやかな
Winde
そよ風が吹いては
Kommen, sie herzlich zu umfahn.
花々を優しくつつみこむ

Es flüstern je zwei zu zwei gepaart,
花々はふたつずつ対になってささやき合う
Neigend,
優雅にか傾いで
Beugend
身をかがめ
Zierlich zum Kusse die Häuptchen zart.
その愛らしい頭にやさしくキスをする

Sie flüstern von einem Mägdlein,
花々はある少女のことをささやいている
das dächte
少女は想いにふけっている
die Nächte,
夜となく
und Tage lang, wusste ach! selber nicht was.
昼となく、ああ!何を考えているか自分でもわからない

Sie flüstern - wer mag verstehn so gar
花々はささやく、だれが気づくだろう、
Leise
こんなひそやかな
Weise? -
メロディーに
Flüstern von Bräut'gam und nächstem Jahr.
花々はささやく、花婿のことを、来たる年のことを
Das Mägdlein horchet, es rauscht im Baum;
少女は耳を傾ける、木がさやいでいる
Sehnend,
あこがれて
Wähnend
想いにふけ
Sinkt es lächelnd in Schlaf und Traum.
少女は微笑む、眠りの夢の中で


シューマンの歌曲の中で一番好きな曲です♪

Schumann:Nussbaum

この記事のみを表示するミルテの花 作品25-2

リート:シューマン

Robert Schumann シューマン
Freisinn 自由な心  (Myrten op.25-2)
Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ


Laßt mich nur auf meinem Sattel gelten!

鞍の上にまたがっていたいのさ
Bleibt in euren Hütten, euren Zelten!
きみらは山小屋なりテントにひきこもるがいい
Und ich reite froh in alle Ferne,
ぼくは喜んでどこへでも馬を駆るんだ
Über meiner Mütze nur die Sterne.
僕の頭上には星ばかり

Er hat euch die Gestirne gesetzt
神はきみたちに星座を造られた
Als Leiter zu Land und See;
陸と海を行く道しるべとして
Damit ihr euch daran ergötzt,
きみたちはそれを楽しめるんだ
Stets blickend in die Höh.
空を見上げればいつでも


ゲーテ「西東詩集~うたびとの巻」からの詩です。

Schumann:Freisinn op.25-2

この記事のみを表示するミルテの花 作品25-1

リート:シューマン

Robert Schumann シューマン
Widmung 献呈 (Myren op.25-1)
Friedrich Rückert リュッケルト

Du meine Seele, du mein Herz,

きみ、わが魂、きみ、わが心
Du meine Wonn', o du mein Schmerz,
きみ、わが歓び、おお、わが苦しみ
Du meine Welt, in der ich lebe,
きみはわたしの生きる世界
Mein Himmel du, darin ich schwebe,
きみはわたしの漂う天空
O du mein Grab, in das hinab
おお、わが苦しみを永遠に葬る
Ich ewig meinen Kummer gab!
わたしの墓よ!
Du bist die Ruh, du bist der Frieden,
きみは憩い、きみは安らぎ、
Du bist vom Himmel, mir beschieden.
天によりわたしに授けられしきみ
Daß du mich liebst, macht mich mir wert,
きみの愛がわたしであることの価値をあたえ
Dein Blick hat mich vor mir verklärt,
きみの眼差しがわたしを輝かせてみせる
Du hebst mich liebend über mich,
きみは愛によってわたしをより高めるだ
Mein guter Geist, mein beßres Ich!
わがすばらしき天使、よりよきわたし

Schumann:Widmung

「ミルテの花 作品25」の第1曲。もっともよく弾く歌曲の一つです。
クララとの結婚前夜にミルテの花を添えて贈られたこの曲集、クララへの愛が溢れんばかりです。
全26曲、演奏会までに間に合うか!?