Robert Schumann ロベルト・シューマン
Auf einer Burg (Liederkreis Op.39-7) ある城にて
Eichendorf アイヒェンドルフ
Eingeschlafen auf der Lauer 待ちぼうけて眠ってしまった
Oben ist der alte Ritter;年老いた騎士が山の上にひとり
Drüber gehen Regenschauer,そのうちに雨となり
Und der Wald rauscht durch das Gitter.格子の向こうで森がざわめいている
Eingewachsen Bart und Haare髭も髪も根を張るように伸び
Und versteinert Brust und Krause,胸も襟飾りも石と化した
Sitzt er viele hundert Jahre彼は何百年と座っている
Oben in der stillen Klause.山の上の静かな部屋で
Draußen ist es still' und friedlich,城の外は静かで穏やかだ
Alle sind ins Tal gezogen,みな谷へと移り住んだのだ
Waldesvögel einsam singen森の小鳥が一羽、寂しく歌う
In den leeren Fensterbogen.誰もいない窓のアーチで
Eine Hochzeit fährt da unten結婚式の一団が、太陽に光り浴び
auf dem Rhein im Sonnenscheine,下を流れるライン川をゆく
Musikanten spielen munter,楽士たちは陽気に演奏し
Und die schöne Braut, die weinet.美しい花嫁は、泣いている
Schumann: Auf einer Burg Op.39-7時間が止まったような幻想的な雰囲気の曲です。
ところで、先日のN響アワーを観ていたら、最後のコーナーで「譜めくリスト」について西村朗さんがお話していました。忍者のように気配を消して、曲のテンポに合わせてめくる、「透明な共演者」。うまい事云いますね!
でも異議あり

曲が早くても遅くても、めくるのは素早く

が絶対です。
めくるタイミングは

それは奏者の様子を感じつつ、です。うなずく人にはうなずいたタイミングで、そうでない時は、最後の小節の和声の難易度かなと思うのですが、奏者がガン見してたらなるべくギリギリまで我慢してサッとめくる、そうでもなければ小節の半分くらいで、とか色々。
邪魔にならない方の手で、ジャラジャラしたものはつけない、楽譜や鍵盤に影を作らない、譜面をゆらさない、etc.
深いのです

言ってしまいましょう、譜めくりが下手な人は伴奏も下手です

バタバタとユルユルとめくる人がいますが、自分がされて嫌な事は他人にもしてはいけません。
まこと「透明な共演者」 名言ですね。