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猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示する絵姿

リート:シューマン

Robert Schumann ロベルト・シューマン
Intermezzo (Liederkreis Op.39-2) 間奏曲
Eichendorf アイヒェンドルフ

Dein Bildnis wunderselig

きみの姿を得も云われぬ幸せな気持ちで
Hab ich im Herzensgrund,  
ぼくは心の奥底に抱いている
Das sieht so frisch und fröhlich 
その姿はいつでもとても活き活きと楽しげに
Mich an zu jeder Stund'. 
ぼくを見つめる

Mein Herz still in sich singet 
ぼくの心は静かにその中で
Ein altes schönes Lied, 
ある古い美しい歌を歌う
Das in die Luft sich schwinget 
それは大気にただよい
Und zu dir eilig zieht. 
きみの方にすっと引き寄せられる


Schumann:Intermezzo Op.39-2


モーツァルトの「魔笛」で王子タミーノがパミーナの肖像画(das Bildnis)を見て恋に落ちてしまうアリアがありますが、肖像というものは大抵は優しく微笑んでいるものです・・・いつだってそんな顔してたいけど、ふと鏡を見ると、今日も食べすぎた~って顔してました。
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この記事のみを表示する孤独

リート:シューマン

Robert Schumann ロベルト・シューマン
In der Fremde (Liederkreis Op.39-1) 異郷にて
Eichendorf アイヒェンドルフ

Aus der Heimat hinter den Blitzen rot

赤い稲妻の向こうの故郷から
Da kommen die Wolken her,
雲の群れが流れてくる
Aber Vater und Mutter sind lange tot,
しかし父も母もこの世を離れて久しい
Es kennt mich dort keiner mehr.
そこで私を知る者はもういない

Wie bald, ach wie bald kommt die stille Zeit,

なんとたやすく静かな時はやってくるのだろう
Da ruhe ich auch, und über mir
ここで私も安らぎの時を得るのだろう
rauscht die schöne Waldeinsamkeit,
美しい森の孤独が私の上をざわめき過ぎゆく
Und keiner kennt mich mehr hier.
ここでも私を知る者はいないのだ


アイヒェンドルフの詩による12の歌曲からなるリーダークライス作品39、順番に紹介していこうと思います。
第1曲目、故郷を遠く離れて身よりもなく本当に独りであることを実感した時、テレビも電気もない時代を想像すると自殺したくなるような寒気に襲われますが、そんな孤独感も今日だけのものではなく、また今日も孤独であったと納得するような、そんな風に共感していつも弾いています。

Schumann: In der Fremde Op.39-1

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リート:シューマン

Robert Schumann ロベルト・シューマン
Die Stille (Liederkreis Op.39-4) 静けさ
Eichendorf アイヒェンドルフ

Es weiß und rät es doch keiner,

誰も知らない、誰にも判らない、
Wie mir so wohl ist, so wohl!
どれほど私が幸福なのかを!
Ach, wüßt es nur einer, nur einer,
ああ、ただひとり、知っていてくれたら
Kein Mensch es sonst wissen soll.
その他に知る人はなくていいのだ

So still ist's nicht draußen im Schnee,
雪降る戸外もこれほど静かではない
So stumm und verschwiegen sind
空の星もこれほど無口で
Die Sterne nicht in der Höh,
黙ってはいない
Als meine Gedanken sind.
私の想いのほどには

Ich wünscht', ich wäre ein Vöglein
私は願うのです、小鳥だったらな、と
Und zöge über das Meer,
そして海を渡って飛んで行き
Wohl über das Meer und weiter,
海を越えてもっと遠くへ
Bis daß ich im Himmel wär!
天に届くまで飛んでいきたい!


降り始めは雨だったのにあっという間に雪が積もりましたね。ベランダの雪が真っ白で綺麗
雪に関連した詩がないかな~と思って、一番に思いついたのがこの曲。雪の降る日ってなんだか静かですね。
前回と同じくシューマンのリーダークライスから第4曲です。


Schumann:Die Stille

この記事のみを表示するシューマン ~ドイツ歌曲演習より

リート:シューマン

Robert Schumann ロベルト・シューマン
Mondnacht (Liederkreis Op.39-5) 月の夜
Eichendorf アイヒェンドルフ

Es war, als hätt' der Himmel, 
 

それはまるで空が
Die Erde still geküßt, 
大地にそっと口づけしたかのようだった
Daß sie im Blütenschimmer 
花々のほのかな光の中で
Von ihm nur träumen müßt. 
大地は空を夢見ているのだろう

Die Luft ging durch die Felder, 
風は野をわたり
Die Ähren wogten sacht, 
穂は静かに波うち
Es rauschten leis die Wälder, 
森はひそかにざわめき
So sternklar war die Nacht. 
夜はたくさんの星で輝いていた

Und meine Seele spannte 
そしてぼくの魂は
Weit ihre Flügel aus, 
ゆったりとその翼を広げ
Flog durch die stillen Lande, 
その静かな世界を羽ばたいていった
Als flöge sie nach Haus. 
我が家に向かって飛んでいくかのように

Schumann: Mondnacht

シューマンの有名な歌曲集、「リーダークライス作品39」の5曲目。シューマンの歌曲の中で最も美しいといって過言ではないでしょう。
楽しかった「ドイツ歌曲演習」の授業も2日をもって終了しました。最後の授業は発表会、ベートーヴェンからシェーンベルクまで色とりどりの曲が並び、それは楽しい発表会となりました。

さてしばらく更新を怠ってしまいましたが、シューマンのオペラ「ゲノフェーファ」の過酷な稽古・・・いえいえ、過酷な稽古後の飲み会のせいであります。今日はB組GPで夕方に終わったので、久々に家に帰ってやっと更新。
明日から2日間、新国の中劇場です。明日は皇太子さまがお見えになるそうです。当日券もありますのでご興味ありましたらいらして下さい!

東京室内歌劇場