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猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示する恋にもいろいろ・・・

リート:ヴォルフ(メーリケ)

Hugo Wolf ヴォルフ
Erstes Liebeslied eines Mädchens 少女の初めての恋歌
Eduard Mörike メーリケ


Was im Netze? Schau einmal!
網にかかっているのは何?ねえ、見て!
Aber ich bin bange;
だけど私怖いわ。
Greif' ich einen süßen Aal?
私が掴むのは美味しいウナギ?
Greif' ich eine Schlange?
それともヘビ?

Lieb' is blinde
恋は盲目の
Fischerin;
釣り人。
Sagt dem Kinde,
このお子様に教えて、
wo greift's hin?
どこを掴めばいいのかしら?

Schon schnellt mir's in Händen!
もう私の両手の中で跳ねているわ!
Ach Jammer! O Lust!
ああ、何てこと!ああ、いいわ!
Mit Schmiegen und Wenden
くねくねと身をよじりながら
mir schlüpft's an die Brust.
私の胸元へするりと滑り込む。

Es beißt sich, o Wunder!
それは私に噛みつく、おおすごい!
Mir keck durch die Haut,
威勢よく私の皮膚を突き破って
schießt's Herze hinunter!
心臓を射抜く。
O Liebe, mir graut!
ああ恋、ゾッとする!

Was tun, was beginnen?
どうすればいいの?何が始まるの?
Das schaurige Ding,
怖ろしい何かが
Es schnalzet dadrinnen,
私の中で舌を鳴らし
Es legt sich im Ring.
とぐろを巻いている。

Gift muß ich haben!
毒をくらったに違いない!
Hier schleicht es herum,
私の中を這いずりまわり
Tut wonniglich graben
喜びいさんで食い荒らし
Und bringt mich noch um!
いまに私を殺すわ!


相当エロいと思いますが考えすぎでしょうか?いやいや、ドイツ人の偉い文学者先生もそういう詩だと仰ってましたから。
「すでに恋をしたことのある人には、その思い出をよみがえらせ、まだ恋を知らぬ人にはその手引きとなることを願っている。この世に美しいものがある限り、目がものを見る限り、エロスの手を逃れたものはかつてなく、これからもありえぬからである。」(ダフニスとクロエの序文より)


Wolf:Erstes Liebeslied eines Mädchens 

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未分類

なんとなくリートから遠ざかってしまっている今日この頃。しばらく日本語オペラと日本語オペレッタに追い回されていました。
どちらも無事に終わりましたが、日本語オペラの方は奈良の薬師寺で本番があり、一日しか滞在できませんでしたが先週久々に奈良観光してきました。といっても奈良公園だけだけど。

五重塔

子供の頃あんなに私を喜ばせてくれた鹿さんたち、観光MAPを奪って食べちゃったのでもう嫌いです