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猫とワタシ

おと と おと と

~ピアニスト朴令鈴*音音(おとね)工房~

この記事のみを表示するゲーテの詩による歌曲

リート:ヴォルフ

Hugo Wolf フーゴ・ヴォルフ
Anakreons Grab アナクレオンの墓
Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ

Wo die Rose hier blüht,

バラが咲き誇り
wo Reben um Lorbeer sich schlingen,
ブドウが月桂樹に蔦を絡ませ
Wo das Turtelchen lockt,
山鳩が誘い
wo sich das Grillchen ergötzt,
蟋蟀が愉しむ
Welch ein Grab ist hier,
ここは誰の墓だろう?
das alle Götter mit Leben
すべての神々が生命あるものを
Schön bepflanzt und geziert?
美しく植え飾ったところ、
Es ist Anakreons Ruh.
これはアナクレオンの眠る場所。
Frühling, Sommer, und Herbst
春、夏、そして秋とを
genoß der glückliche Dichter;
幸福な詩人は享受したのだった。
Vor dem Winter hat ihn endlich
ついには墓丘が彼を
der Hügel geschützt.
冬から守っている
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この記事のみを表示する新春のお慶び申し上げます

リート:ヴォルフ

Hugo Wolf フーゴ・ヴォルフ
Frühling übers Jahr めぐる春
Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ

Das Beet, schon lockert sichs in die Höh!

花壇がほぐれて盛り上がってきた
Da wanken Glöckchen so weiß wie Schnee;
そこでは雪のように白いスズランが揺れている
Safran entfalltet gewaltge Glut,
クロッカスは力いっぱいに伸びようと
Smaragden keimt es und keimt wie Blut;
エメラルド色に芽吹き、紅く芽をふくらます

Primeln stolzieren so naseweis,
サクラソウは居丈高に振舞い
Schalkhafte Veilchen, versteckt mit Fleiß;
お茶目なスミレはわざと隠れている
Was auch noch alles da regt und webt,
それだけでなく全てを動かし生み出すのは
Genug, der Frühling, er wirkt und lebt.
言うまでもなく春なのだ、春が生き生きと活動している

Doch was im Garten am reichsten blüht,
でも庭でもっとも豊かに花開くのは
Das ist des Liebchens lieblich Gemüt.
それは恋人の愛の心
Da glühen Blicke mir immerfort,
絶えず私を見つめる眼差しが燃えている
Erregend Liedchen, erheiternd Wort,
湧きあがる歌、晴々しい詩

Ein immer offen, ein Blütenherz,
いつも率直で花のように美しい心
Im Ernste freundlich und rein im Scherz.
真剣さには親しく、冗談には素直に応える心
Wenn Ros und Lilie der Sommer bringt,
夏がバラやユリを運んできても
Er doch vergebens mit Liebchen ringt.
恋人にはかないはしない


Wolf:Frühling übers Jahr


あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

あっという間の三が日でしたが皆さまいかが過ごされたでしょうか。
私のお正月は家族で集まり、例年通りの大宴会、マージャン大会、箱根駅伝(テレビ鑑賞)でした。
これでこそ年越し気分なのですが、年ごとに新年へと押し出される感が増します。
健康で有意義に過ごせたらと思います。
皆さまもどうぞ良いお年をお迎え下さい。

新春ということで春の歌をお届けします。

この記事のみを表示するゲーテの詩 その3 ~ドイツ歌曲演習より

リート:ヴォルフ

Hugo Wolf フーゴ・ヴォルフ
Die Bekehrte 心変わりした娘
Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ

Bei dem Glanz der Abendröte

夕焼けの光のなか
Ging ich still den Wald entlang,
森に沿って静かに歩いていると
Damon saß und blies die Flöte,
ダモンが座ってフルートを吹いていました
Daß es von den Felsen klang,
するとその音は岩壁に鳴り響いたのです
So la la! . . .
ラララ!・・・

Und er zog mich an sich nieder,
彼は私を足元へ引き寄せて
Küßte mich so hold und süß.
とても優しく、そして甘くキスをしました
Und ich sagte: Blase wieder!
私は云いました、もう一度吹いて!
Und der gute Junge blies,
すると素敵な青年は笛を吹いてくれました
So la la! . . .
ラララ!・・・

Meine Ruhe ist nun verloren,
私の安らぎはもう失われました
Meine Freude floh davon,
私の歓びはそこから逃げてしまいました
Und ich höre vor meinen Ohren
そして私は耳元で聴きます
Immer nur den alten Ton,
いつでも、ただあの懐かしい響きを
So la la, le ralla! . . .
ラララ、レララ!・・・

Wolf: Die Bekehrte

この記事のみを表示するゲーテの詩その2 ~ドイツ歌曲演習より

リート:ヴォルフ

Hugo Wolf フーゴ・ヴォルフ
Die Spröde 澄ました娘
Johann Wolfgang von Goethe ゲーテ

An dem reinsten Frühlingsmorgen

澄み切った春の朝
Ging die Schäferin und sang,
ひとりの羊飼いの娘が歌いながらゆく
Jung und schön und ohne Sorgen,
若く美しく悩みもなく
Daß es durch die Felder klang,
その声は野原に響き渡る
So lala! Lerallala!
そう、ララ! レラララ!

Thyrsis bot ihr für ein Mäulchen
テュルシスが、キスをしてくれたら
Zwei, drei Schäfchen gleich am Ort,
子羊を2、3頭すぐここで差し出すと云った
Schalkhaft blickte sie ein Weilchen;
彼女はいたずらな目つきでちらりと見やり
Doch sie sang und lachte fort:
歌いながら笑って行ってしまった
So lala! Lerallala!
そう、ララ! レラララ!

Und ein Andrer bot ihr Bänder,
また別の男がリボンをあげると云い
Und der Dritte bot sein Herz;
3人目はハートを差し出すと云った
Doch sie trieb mit Herz und Bändern
だけど彼女はハートもリボンももてあそぶ
So wie mit den Lämmern Scherz,
まるで羊たちと戯れるように
Nur lala! Lrallala!
ただ、ララ! レラララ!

Wolf:Die Spröde

この記事のみを表示するスペイン歌曲集 ~ドイツ歌曲演習より

リート:ヴォルフ

Hugo Wolf フーゴ・ヴォルフ
Spanisches Liederbuch スペイン歌曲集
Emanuel von Geibel ガイベル(独訳)

ⅩⅩⅥ
Bedeckt mich mit Blumen,

私を花で覆ってください
Ich sterbe vor Liebe.
私は愛のために死にます
Daß die Luft mit leisem Wehen
かすかなそよ風が
nicht den süßen Duft mir entführe,
私から甘い香りを奪わないように
Bedeckt mich!
私を覆ってください!
Ist ja alles doch dasselbe,
そう、すべては同じ
Liebesodem oder Düfte
Von Blumen.

愛の吐息も花の芳香も
Von Jasmin und weißen Lilien
ジャスミンや白百合を
sollt ihr hier mein Grab bereiten,
この私のお墓に用意してほしい
Ich sterbe.
私は死んでゆきます
Und befragt ihr mich: Woran?
「なにゆえに?」私に尋ねるなら
sag' ich: Unter süßen Qualen
Vor Liebe.

答えましょう、「愛の甘い苦しみゆえに」

スペイン歌曲集はスペインの民謡をガイベルとハイゼが独訳したものです。10曲の聖歌曲集と34曲の世俗歌曲集からなります。
詩は甘過ぎて恥ずかしいですが、曲は非常に耽美で病的な感さえ与えます。
同じ詩でシューマンの二重唱がありますのでそちらもどうぞ。

Wolf
Schumann